「越境学習」実例3選。通常業務と研修が両立できるプロジェクトの全容紹介!

都市企業と地域の実業家がコラボして地域課題を解決するプロジェクトの事例映像です。
和歌山田辺の若手とのコラボレーションのドキュメントです。

記録動画はこちら(3分)
https://youtu.be/f9hf9klgVLI

このプロジェクトの報告書はこちら。(総務省関係人口ポータルサイト)
https://www.soumu.go.jp/kankeijinkou/model_detail/r01_33_wakayamaken.html

◆ワーケーションを活用した地方創生研修

首都圏の企業等を対象として、地域事業者の新規事業創出や域外への販路拡大等の課題解決をテーマとした研修を実施し、域内外の主体の継続的な関係性構築を推進します。地域訪問の際には通常業務も継続しつつ研修の目的を達成できるよう、ワーケーションの要素も取り入れたプログラム構成としています。

事業の目的・背景

和歌山県、田辺市及び白浜町は、平成26年度より総務省のふるさとテレワーク事業実施やワーケーション(※)の推進等を通じて都会と地域との交流の促進を図ってきました。

それらの取組の結果、ワーケーションで来訪された方々による地域貢献活動への参加や地域人材との交流も見られるようになり、和歌山県でワーケーションを実施された企業からは、折角地域に滞在するからには、通常の旅行ではできないような密接な地域交流をしたいとの要望が寄せられるようになりました。

このため、都会の主体を対象として、通常業務も継続しつつ研修の目的を達成できるよう、ワーケーションの要素も取り入れた地方創生研修プログラムの造成を行い、関係人口創出を推進します。

※ワーケーションとは、仕事(Work)と休暇(Vacation)を組み合わせた欧米発の造語で、テレワーク等を活用し、普段の職場や居住地から離れ、リゾート地などの地域で普段の仕事を継続しながら、その地域ならではの活動も行うものです(活動例:休暇、研修、オフサイトミーティング、地域交流、ローカルイノベーション創出等)。

取組の内容

関係人口創出・ワーケーションを積極的に推進することで、都会・地域の間の人の往来を増やすだけでなく、そのような交流を通じ、地域資源を活かした新規製品・サービスの創出や販路拡大等を実現し、関係人口創出・ローカルイノベーション創出による地域のビジネス・経済を活性化させることを目的としています。

事業の中心となる地方創生研修については、首都圏の企業等のリーダー・管理職層を対象とし、派遣元の企業にもメリットとなるよう、地域課題をテーマとした研修を実施することにより、社会的価値創出と自社利益を同時追求しうる次世代リーダーの育成等を目的と位置づけています。

具体的には、新規ビジネス創出や販路拡大等に課題を抱える地域事業者を3つ程度選定し、また、都会からの研修参加主体をそれらの事業者ごとに3グループに分けて、都会・地域で研修及びグループワークを行うことにより、主体相互間や地域の特色に関する理解を深めながら、各地域事業者のニーズにマッチしたビジネスプランを作成し、最終的には有識者・関係者の前でプレゼンテーション(ビジネス・ピッチ)を実施します。

研修参加者に対しては、ワーケーションの要素も取り入れ、適宜テレワークの時間・施設・設備も提供することにより、地域訪問の際にも通常業務も継続しつつ研修の目的を達成できるようなプログラム構成としています。

また、研修期間を通じてワークショップの模様や地域事業者への訪問の様子、地域の魅力となるロケーション等を撮影してPR動画を作成し、ワーケーション・関係人口創出関係のイベントで上映したり、インターネットサイト上で公開することにより、翌年度以降の地方創生研修の継続的な実施や新たな関係人口創出を推進していきます。

実施体制

  • 和歌山県(委託事業の管理、募集・広報の戦略策定、参加者募集・運営支援)
  • 田辺市、白浜町(地域主体との調整、地域課題等解決に関する事業実績等の提示・地域資源等の収集・分析)
  • (株)日本能率協会マネジメントセンター(地域課題の解決に係る研修型ワークショップの企画立案・参加者募集・運営、事業実施結果の取りまとめ)
  • (株)南紀白浜エアポート(地域内における研修事業の運営支援、地域資源の活用方法等に関するアドバイザー支援)
  • (株)TREE(PR動画の制作、地域資源の活用方法等に関するアドバイザー支援)

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