サーキュラーエコノミー最前線 ラーニングワーケーション in 八幡平

ここ「いわて八幡平」は、火山の恵みを受け、地熱を活用し、自然とともに生きる産業が点在します。
昨今ではSDGsの普及により、この自然と調和し一体となった産業が注目されています。
これらの企業に足を運び、企業リーダー達から、新たな“学び”を得る楽しみがここにはあります。

鉱山都市の栄姑盛衰から、持続可能な経営を考える
・自社事業のサスティナビリティについて持論を持つ。
・自社事業の社会的な価値観を再認識する。
・自社事業が抱えるリスクを予測し、自社の持続性のある価値とは何かを考える。
・SDGs、CSV観点で自社ができることを考える。
・「持続可能性」「ウェルビーイング」視点で自社、社会、職場を考えるきっかけを得る。

★日程 (現在調整中)

Before :

On :

After :

▼八幡平市でのプログラム(予定)


▼地域関係案内人からのメッセージ

八幡平市には、戦前~戦後の日本の経済発展を支えた世界有数の硫黄鉱山があり、従業員の幸福を願う経営者により当時では最高の福利厚生環境により「雲上の楽園」と称される一大鉱山都市がありました。

硫黄採取技術の変化により激変した地域経済、あらたな資源としての地熱利活用による循環型地域経済の構築。八幡平の歴史、現在の地域での取り組みを知っていただき、皆さんの会社の事業の継続性・永続性について考え、循環型経済の在り方について皆で対話ができれば嬉しいです。

▼岩手県八幡平市について

岩手県北西部に位置する八幡平市は、2005年に安大町、西根町、松尾村が合併してできた人口2万4000人ほどの市です。

市の南境に岩手山がそびえ、市域西部から秋田県にかけて高原状の山地「八幡平(はちまんたい)」が広がり、十和田八幡平国立公園へと通じています。夏はハイキング、冬はスキー、複数の温泉郷も携えたリゾート地としても人気を集めています。

▼松尾鉱山「雲上の楽園」について

松尾鉱山の歴史は1882年(明治15年)にまで遡ります。最盛期とされる1951年から1958年には東洋一の硫黄鉱山と呼ばれるまでに成長し、近代日本の経済発展に大きく貢献しました。

1960年代に石油の精製過程で安価に硫黄が得られる技術が確立したことで急速に業績が悪化。最盛期から10年足らずの1969年に事実上の閉山となり、長い歴史に幕を下ろすことになります。

標高1000m付近にあった鉱山の町は、鉱山職員のために学校、病院、映画館が併設され、当時ではまだ珍しかった鉄筋コンクリート製のアパートにはセントラルヒーティングが備えられ、まさに「雲上の楽園」としてあらゆる地域から人材が集ったといいます。

硫黄精製技術の変化というパラダイムシフトに直面し、極短期のうちに閉山となった松尾鉱山の歴史を知ることで、みなさまの会社事業のサスティナビリティ、起こり得るパラダイムシフトを考える機会にしていただきたい。

▼日本初の地熱発電所

松尾鉱山での埋蔵資源に限界がある中、観光事業の開発を向据えて温泉開発に着手したところ、蒸気が噴出したことで、約10年間の調査、建設期間を経て1966年、日本で最初の地熱発電所として松川地熱発電所が運転を開始しました。

八幡平市にはこの松川地熱発電所のほかに2019年に運転を開始した八幡平地熱発電所があり、一般家庭約1万5千世帯分に相当する電力を発電しています。2024年には現在建設中の安比地熱発電所の運転も予定されています。

▼地熱を利活用した地域経済

豊富な地熱を利活用して、地域の事業家たちがユニークな事業を創出しています。

硫黄成分を含んだ蒸気によって、唯一無二の染色作品を制作する「地熱蒸気染め」、地熱による温水を引き入れ、そこにIT技術を融合させて効率的なハーブ栽培を行う「スマートファーム」、退役した競走馬の馬糞と地熱を利用して良質な馬糞堆肥を作り、マッシュルームを栽培してその収益で馬を飼育する、という循環事業を行っています。

▼八幡平の原風景からウェルビーイングを考える

この地域は1000年以上前から牛や馬の放牧が行われており、牛馬が草を食むことで草原が形成されていました。時代の変化とともにヒト、牛馬、自然の営みが変化し、樹木や雑草が生い茂る荒れ地へと変化して行きます。そこで、かつてのような草原を取り戻す取り組みとして、2014年から馬の放牧をすることで草原やブナ林の再生を行っています。欧州ではこうした自然の維持を越えて、自然の再生までも企業ミッションとして捉えらえ、企業価値の評価要素にもなっています。再生されたブナ林を歩きながら、企業、ヒト、社会、自然の循環、サスティナビリティについて考えます。


▼参加情報

発着地 : 盛岡駅

受講料 : 176,000円(税込)、旅費(宿泊費、域内移動費、食費、保険代別途)

旅行実施:㈱八幡平DMO

▼関連記事・情報

https://workation.trip8.jp/workation-style/

八幡平DMO ウェブサイト

ご質問・お問合せ

プログラム内容へのご質問等は、下記フォームに必要項目を入力の上、「お問い合わせを送信する」ボタンを押してください。担当者から折り返し回答いたします。

    個人情報保護方針」をご確認いただき、同意のうえ送信ください。